データを二度となくさないためにはどうすればいいんですか(後編)

「データを二度となくさないためにはどうすればいいんですか」(後編)

【その2・バックアップの心得】

データ保護に近づく二段階目として、前回のエントリで登場した「バックアップが大切であること」の布教に役立つ標語が作れないものかと考えました。しかしすぐ忘れ去られる標語では意味がないので、DQのセリフを強引に語呂合わせにしてしまうことにしました。

DQの登場人物の中で、わたしが「データを二度となくさないためにはどうすればいいんですか」の疑問に答えてくれると感じたのは、このセリフの人です。
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┃*「ぶきや ぼうぐは かならず
┃  そうびしてください!
┃  もっているだけじゃダメですよ!

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DQIIを開始し、王様やじいたちと話した後、自由に行動できるようになってすぐ話しかけられる距離にいる兵士です。

IIから導入されたコマンド「そうび」について、旅立つ前の王子への大切な助言。
また、III以降でも必ず用意されている旅立ちの前の重要な心得です。
たったの3行ですし、この助言を忘れるようなプレイヤーはおそらくゼロなので、記憶にも残りやすいと思います。
ドラクエ以外のゲームで例えようとした場合でもたぶん応用が利くでしょう。

「ぶき」は、
「ぶき」…「ブキ」…「ブッキー」…「Bookkeeping(簿記)」もしくは
「ぶき」…「ブキ」…「ブッキン」…「Booking(予約)」です。

ビジネス上の人・金・時間・会計・財務に関わってくるキーワードが「ぶき」なのです。

次に「ぼうぐ」です。
「ぼうぐ」…「ぼーぐ」…「ボーグ」…「ヴォーグ」…「Vogue(流行、人気)」です。
流行・トレンドのデータ、購買データの収集・分析はビジネスでもプライベートでも日々行われており、コンピューターで使用されたり記憶媒体に保存されたりしている場面は多そうです。

「ぼうぐ」は世の中の動向やトレンドを示すキーワードなのです。
流行を追わないという人は、趣味のデータ・お気に入り・ドキュメントフォルダーなどに置き換えてもいいでしょう。

つまり「ぶき」「ぼうぐ」とは、ビジネスやプライベートにおける重要なデータのことを指す暗号だったのです。

そして、「そうび」とはいったい何なのか。
「そうび」…「ソウビ」…「ソービ」……、わかりません。しっくりくるものがないのでさらに強引に変化させます。
「ソービ」…「ソーベ」…「ソーベイ(Sorbet)」

ソルベ。シャーベットのことです。
「ソルベする」と言われても、旅立つ前は意味不明です。しかし、DQIIIをクリアした人には意味が見えてきます。「ソルベする」とは、極寒の地レイアムランドに祀っておくという意味なのです。

理由は言うまでもありません。
データの危機や人生の危機が訪れたとき、不死鳥となって蘇ってもらうためです。

レイアムランドとそこにあるほこらは、実生活での「バックアップ装置」のような役割を果たしていたのです。
「データをたまごに封印するのがバックアップ、たまごをかえしてデータを蘇らせるのが復元(リストア)」だと思えば、バックアップの大切さが頭に染み込みやすいかもしれません。

DQ初心者へのテンプレートの助言

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┃*「ぶきや ぼうぐは かならず
┃  そうびしてください!
┃  もっているだけじゃダメですよ!

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を覚えておくだけで、なんと、実生活でのデータ保護の心得「重要なデータは必ずすべてバックアップして、たまごのように守ってあげる。」までも思い出せるのです。
3行目の「もっているだけじゃダメですよ!」の部分も、「よく使うマシン1箇所に持っているだけではダメ」「たとえバックアップ装置を導入しても、放置するようではダメ」という戒めになっており、複数の場所にバックアップを取ることの重要性や、バックアップ装置の日々のお手入れの重要性まで学習できます。

たまごが必要になるときは、世界が危機に陥っているときかもしれません。正しい方法でたまごをかえし、データを蘇らせてください。
たまごの中身が超重要のものなら、「だいちのせいれい」がしたように、6つのオーブがなければ解けないくらいの厳重な封印(各種ロック機能や暗号化機能など)を施しておきましょう。

なお、DQIIIではレイアムランドのほこらはひとつだけですが、現実社会ではバックアップ装置やメディアを複数個持てます。予算の許す範囲で、良い製品を必要数導入するのがよいと思います。

かなり強引でしたが、データを二度となくさないためは「バックアップの心得を学ぶこと、教えること」が大切です。
ただし、詰め込み教育がデータ消失事故を招く例もありますので、人に教える立場の方には「バックアップが役立つ物語による教育」と「事故が起きたと仮定して実際に復元(リストア)する練習」とをセットで実施し、「心と体に染み込ます教育」を目指してほしいと思います。

ドラクエで考えるデータ保護をお読みいただきありがとうございました。またいつかお会いしましょう。

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